この展覧会はテーマに依る展覧会で、ただ単なる小品展ではありません。テーマは毎 回異なり、今回のお題（＝テーマ）はPLUS ｅｔ MOINS(プリュゼモアン）＝プラスと マイナスです。このお題を作家の自由なイメージで表現した作品が展観されますが、 テーマの受け取り方はまさに百人百様です。
　例えば、＋と−を男女と受け止めた方もいれば，凹凸、雌雄、陰陽（ネガ・ポジ）、 過多・不足、上昇・下降、＋と−の形そのものを組み込んだものとかがあります。以 前のものの中には阿・吽などと言う当方の意表をつくものもありました。

　日ごろ私たちは既成の概念に囚われた生活を営んでいますが、このように一つのテー マでも視点を変えてみれば幾通りもの考え方が出来るわけです。出品者たちは、普段 の自身の作品に関連付けたり、あるいは全くそれとはかけ離れた作品を、遊び心を 持って楽しんで作っているのがお分かり頂けるものと思っています。
　 こうして現代作家達は表現の多様性に日夜挑んで制作を続けています。現代美術はチンプンカンプン、難しくて解らないなどとおっしゃらずに慣れ親しんでください。 そして気に入った作品があったら身近においてください。 さあ、あなたの生活が、尚一層楽しいものとなるはずです。

ぎ やらりいセンターポイント　スタッフ一同