作家の言葉・内容

私の製作スタイルは、2〜3年サイクルで少しずつ変化せている。
近年は普段の生活の中で目にする物や風景をモチーフとして利用しそれらの事物から一旦、ある要素を抜き出しミニマムな状態まで還元した物を構成し表現している。
ミニマムに扱う理由は、その物の意味合いや形を強く出したい訳ではなく自分が選んだモチーフとその他の画面とがより自然に、主従関係のない等価な状態で成立している事が理想なのでこのように扱っている。
実際の画面としては、抽象の方向に進んでいるが今暫くはこのスタイルを続けようと思っている。今の画面は、風景としての意識が強い。
「彼岸としての風景」表面的な見え方、恣意的な部分を可能な限り削除した世界での絵画の構築。より本質的な普遍的な意味での自然性を持ち自己の存在を主張出来る実在性を持った絵画。
これらのことを構築するための様々な問題を解決するための今日の一枚。
このような気持ちで日々を制作しています。


キャンバスに油彩による平面作品

作品点数　Ｆ150から小品までの15点前後を予定