新しい年、 21世紀のトップを飾る大谷早苗作品、
永年、 彼女から展覧会の通知が送られて来る度に、 必ずといっ てよい程、
僕は会場に足を運んできた。彼女の其の深い 独特の赤と緑の作品の印象が強烈で、頭に残るものだっ
たからだ。 彼女の無対象芸術の構図は直線的で、大変シンプル。マチエールもフラットに仕上げられているが、 |
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それが彼女の 淡々としたやさしい性格のどこから生まれて来るのであろう
かと不思議に思われる程の強靭さで、個性的な自己主張を みなぎらせて、作品を見る人々を圧倒し、陶酔させている。
清川泰次芸術館2階会場に、彼女自身の自選により飾り 付けられる作品群は、きっと、訪れる人々を其の場に釘付けにするのではないだろうか。2001年の新春が待ち遠しい。
(2000年5月)
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